慶應義塾大学教養研究センターにおいて、実験授業「スポーツインテグリティ」を開講しました。
慶應義塾体育会は日本の学生スポーツの先駆者として1891年から活動が続けられていますが、現代社会においてその本懐を見失いつつあるのではないか、という危機感を共有してきたのが昨今の体育会が置かれた状況でした。そのような中で、もう一度、体育会部員を塾生の規範とし、彼らが誇りを持って活動できるような環境を整えるべく実施されたのが実験授業「スポーツインテグリティ」です。これは同様に体育会に対して問題意識を持たれていた慶應義塾体育会馬術部元監督である横田剛氏から体育会指定寄付を原資とさせていただくことで実現しました。
インテグリティとは一般に「誠実、真摯、高潔」を意味しますが、慶應義塾のスポーツインテグリティは義塾の基本理念「気品の泉源、智徳の模範」に置き換えられます。義塾の理念から始まり、スポーツ、スポーツ医学、スポーツサイエンスに至るすべての英知を結集した講義を、それぞれを専門とする先生方に行っていただくことで、学生自身が義塾でスポーツを行うことの価値や意義を再確認し、その経験をどのように社会に還元していくべきなのかを考えていく契機となったと考えています。

