春江町総合型地域スポーツクラブ「UNITIVE291」を運営されている小林靖幸様のお話を伺い、実際にボッチャを体験させていただきましたので、ご報告いたします。小林さんは、障害の有無に関係なく誰もが楽しめる「ユニバーサルスポーツ」と呼ばれる競技を展開されており、坂井市において卓球バレーや手動車いすサッカーなどのチームを運営されています。私は、誰もが一緒に楽しめるユニバーサルスポーツの存在を知り、大変感銘を受けました。
私は大学院に進学し社会政策を研究する予定ですが、この分野に関心を持つようになったきっかけは、中学生の時に参加した障がい者スポーツ体験会でした。当時から障がい者スポーツ自体は存在していましたが、あくまで「障がい者のための」スポーツであり、どこか壁を感じていました。しかし、小林様が提唱するユニバーサルスポーツは、その壁を取り払うものであり、革新的な取り組みであると感じました。
現在、共生社会や合理的配慮の重要性が叫ばれ、誰もが暮らしやすい社会に向けて一歩ずつ前進しています。大切なのは、健常者から見て障がいを持つ方々が暮らしやすい社会をつくることではなく、真に彼らが暮らしやすい社会を実現することです。そのために、私たちはスポーツという観点から何ができるのかを考える必要があり、さらにスポーツを通じた社会貢献活動の先に、どのような未来の社会を描くのかを常に明確にしておくことが重要であると、小林さんのお話を伺い改めて気付かされました。
貴重なお話をお聞かせくださった小林様には改めて感謝を申し上げます。吉澤佳祐

